インドアゴルフで練習していると、「今のショットはきれいに当たった」と感じたのに、コースでは手前の芝を叩いてしまう。そんな経験はありませんか?
反対に、練習場ではボールがしっかり飛んでいるため、自分がダフっていることに気づいていないケースもあります。
実は、インドア練習場の人工マットには、ダフリを分かりにくくする特性があります。
ただし、人工マットで練習すること自体が悪いわけではありません。大切なのは、ボールの飛び方だけで判断せず、クラブがどこで地面に接触しているのかを確認することです。
今回は、レッスン現場でも活用されている考え方をもとに、側面からのスイング動画と弾道測定データを組み合わせて、ダフリの傾向を確認する方法をご紹介します。
1. インドアマットではダフリに気づきにくい理由
人工マットと天然芝の違い
ゴルフでいう「ダフリ」とは、一般的にボールを打つ前にクラブが地面へ接触し、その影響でショットの結果が変わってしまうミスを指します。
天然芝の場合、クラブがボールの手前から地面に入ると、芝や土の抵抗を受けやすくなります。
一方、人工マットでは、クラブが手前に接触しても、マットの反発や滑りによってクラブが進み、そのままボールに当たる場合があります。
そのため、次のような現象が起こることがあります。
- 手前を叩いた感覚があっても、ボールが前に飛ぶ
- ダフったつもりがなくても、マットに先に接触している
- インドアでは安定するのに、コースではダフリが増える
- 打球音や手応えだけでは判断しにくい
ただし、人工マットの硬さや厚み、クラブの種類、スイングによって影響は異なります。
ボールが飛んだからといって、適切なインパクトだったとは限らないという点を理解しておくことが大切です。
2. ダフリを確認するには側面動画が役立つ
飛球線に対して横からスイングを撮影する
インドア練習では、スマートフォンを使った側面動画が参考になります。
飛球線とは、ボールを飛ばそうとしている目標方向のことです。
その飛球線に対して横側から撮影すると、クラブヘッドとボール、地面との位置関係を観察しやすくなります。
撮影するときは、次のポイントを意識してみましょう。
- スマートフォンを固定して撮影する
- ボールとクラブヘッドの動きが画面に収まるようにする
- 撮影方向やカメラの高さをなるべく統一する
- 通常速度とスロー再生の両方で確認する
撮影位置が毎回変わると、クラブの動きが違って見える場合があります。
また、安全のため、スマートフォンや三脚はスイングや打球の妨げにならない場所に設置してください。
動画で確認したい3つのポイント
① ボールの手前でクラブがマットに触れていないか
クラブヘッドがボールに届く前にマットへ接触しているように見える場合、ダフリの可能性があります。
ただし、一般的なスマートフォン動画では、接触の瞬間が鮮明に記録されないこともあります。映像だけで断定しないことが大切です。
② クラブが最も低くなる位置はどこか
スイング中、クラブヘッドが最も低い位置を通る地点を「最下点」と呼びます。
アイアンショットでは、この最下点とボールの位置関係が重要になります。
ボールの手前でクラブが最も低くなっているように見える場合は、確認したいポイントのひとつです。
ただし、クラブの種類や打ち方によって望ましい接地の仕方は異なります。最下点を一律に決めつける必要はありません。
③ 同じような接触が繰り返されていないか
1球だけで判断するのではなく、複数球の動画を比較することも大切です。
たまたま起きたミスなのか、繰り返し発生している傾向なのかによって、練習の方向性が変わるためです。
3. 弾道測定データからダフリの可能性を確認する
ボールスピード・打ち出し角・飛距離に注目
インドアゴルフの大きなメリットは、弾道測定器を活用できることです。
弾道測定器では、機種によって次のような情報を確認できます。
| 測定項目 | 確認できること |
|---|---|
| ボールスピード | インパクト直後のボールの速さ |
| 打ち出し角 | ボールが飛び出す上下方向の角度 |
| スピン量 | ボールの回転量 |
| キャリー | ボールが空中を飛ぶ距離 |
ダフリが発生すると、クラブが地面から受ける影響によって、ボールスピードや打ち出し条件が変化する場合があります。
例えば、普段と似たスイングをしているにもかかわらず、ボールスピードやキャリーが大きく低下した場合は、インパクトの状態を確認するきっかけになります。
ただし、こうした変化はダフリ以外にも、フェースの当たり方やクラブの動きなどによって発生します。
弾道データだけでダフリを確定することはできません。
数値の良し悪しより、普段との違いを見る
初心者から中級者の方におすすめしたいのは、他人の数値と比較するよりも、自分のショットの傾向を把握することです。
同じクラブで複数球を打ち、比較的安定しているショットと違和感のあるショットを比較します。
その際、ボールスピード、打ち出し角、キャリーなどがどのように変わっているかを見てみましょう。
ただし、測定器の機種、設定、マットの状態によって測定結果や表示項目が異なることがあるため、できるだけ同じ条件で比較することが重要です。
4. 側面動画と弾道データを組み合わせる実測方法
動画と数値を組み合わせることで、片方だけでは分かりにくい情報を補いやすくなります。
ここでは、インドア練習場で取り入れやすい確認方法を紹介します。
STEP1:普段どおりのスイングを撮影する
まずは、いつも使っているクラブで普段どおりにショットします。
この段階では、無理にフォームを変えようとせず、現在の傾向を確認することを優先します。
ボールの位置や使用クラブ、撮影位置をなるべく統一しておくと比較しやすくなります。
STEP2:ショットごとの弾道データを記録する
次に、動画と対応するボールスピードやキャリーなどを記録します。
例えば、同じクラブで数球打ち、普段に近い飛距離が出たショットと、飛距離が落ちたショットを比較します。
重要なのは、単純に飛距離だけで良いショットと悪いショットを決めないことです。
STEP3:動画で接触位置を確認する
記録したショットの側面動画を見比べます。
ボールの手前でマットに接触しているように見えるショットと、ボール付近までクラブがスムーズに進んでいるショットに違いがないか確認します。
映像で接触の前後関係が確認できない場合は、無理に判定しないことも必要です。
STEP4:動画と数値の関係を整理する
最後に、それぞれの結果を照らし合わせます。
| 動画での様子 | 弾道データの傾向 | 考えられること |
|---|---|---|
| ボールの手前で接触したように見える | ボールスピードが低下 | ダフリの可能性 |
| 手前で接触したように見える | 飛距離が比較的安定 | マットの影響でミスが分かりにくい可能性 |
| 明確な手前の接触が見られない | 飛距離が低下 | 打点やフェースの向きなど、別の要因も考えられる |
| 動画でも数値でも安定 | 大きな変化が少ない | 一定の再現性が見られる可能性 |
これは診断の考え方を整理した一例であり、各項目から原因を断定できるものではありません。
高速度撮影などを使っても、撮影条件によっては接触順序が確認できない場合があります。
5. ダフリが起きる主な原因とは?
ダフリにはさまざまな要因が関係します。
レッスン現場では、例えば次のようなポイントを確認することがあります。
ボール位置とスイングの関係
ボールの位置が現在のスイングに合っていない場合、クラブの最下点との関係によって地面への接触が変わる可能性があります。
ただし、適切なボール位置はクラブの種類や個人のスイングによって異なります。
アドレスとスイング中の姿勢変化
構えたときの姿勢と、スイング中の体の動きが大きく変化すると、クラブヘッドが通る高さにも影響することがあります。
しかし、体が動くこと自体が問題なのではありません。
大切なのは、その動きが実際のインパクトにどのような影響を与えているかを確認することです。
クラブの振り方とタイミング
クラブを振るタイミングや力の使い方によっても、地面への接触位置が変わる場合があります。
ダフリを避けようとして無理に腕を持ち上げたり、体の動きを極端に制限したりすると、別のミスにつながる可能性もあります。
原因が分からない段階で大きくフォームを変えるのではなく、現在のスイングを把握することから始めるのがおすすめです。
6. インドア練習でダフリを減らすための考え方
ダフリの改善を目指す際は、ボールを遠くへ飛ばすことだけではなく、クラブとボール、地面との接触関係を安定させることも重要です。
そのために意識したいのが、結果を確認しながら、必要な部分だけを調整することです。
例えば、比較的安定したショットとダフリが疑われるショットを比べ、違いが現れたポイントをコーチと一緒に確認する方法があります。
また、練習内容を一度に大きく変えず、調整した結果が動画や弾道データにどのように表れたかを見ることも考え方のひとつです。
ただし、合う練習方法や改善までの過程には個人差があります。
特に、動画を見ただけで体の細かい動きを自己判断し、無理な動作を繰り返すことは避けましょう。身体に痛みや違和感がある場合は練習を中断し、必要に応じて専門家へ相談してください。
7. インドアゴルフだからこそ、見えないミスを確認する
人工マットでは、実際の芝の上とは異なる接触結果になる場合があります。
しかし、インドアゴルフには、撮影環境を整えやすく、同じ条件でスイングや弾道データを比較しやすいというメリットもあります。
人工マットの特性を理解しながら動画と数値を活用することで、自分では気づきにくかったスイングの傾向を発見する手がかりになります。
大切なのは、ひとつの数値や映像だけで良し悪しを決めるのではなく、複数の情報を組み合わせて考えることです。
まとめ|インドアマットのダフリは動画と数値をセットで確認しよう
インドア練習では、ボールがきれいに飛んでいても、クラブがボールの手前でマットに接触している場合があります。
そのため、ダフリの確認には次のような視点が役立ちます。
- 側面動画でクラブとボール、マットの位置関係を観察する
- 弾道データでショットごとの変化を確認する
- 1球だけではなく、複数球の傾向を比較する
- 映像や数値だけで原因を断定しない
- 自分に合った改善方法を段階的に検討する
インドアでの練習成果をコースにつなげるためにも、まずは現在のインパクトがどのような状態なのかを知ることが大切です。
自分のスイングを詳しく確認したい方へ
「インドアでは当たるのに、コースではダフってしまう」
「自分のダフリが何によって起きているのか分からない」
そんな方は、一度スイングを客観的に確認してみるのもよい方法です。
GOLFGUTS(ゴルフガッツ)恵比寿では、マンツーマンレッスンの中でスイング解析や弾道測定を活用し、一人ひとりの課題に合わせた練習の方向性を考えていきます。
現在のスイングを知ることは、自分に合った練習を見つけるための第一歩です。
インドア練習とコースでのショットの違いに悩んでいる方は、ぜひ一度、体験レッスンでご相談ください。

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