ゴルフというスポーツは、不思議な魅力にあふれています。技術も大事、戦略も大事、そして何より“コンディション”がスコアに大きく影響するスポーツです。
そんなゴルフの世界で、上級者や競技志向のプレーヤーが密かにやっているのが「朝のルーティン」。
ただ早起きしてゴルフ場に行くだけでは、ベストスコアはなかなか出せません。実は、スコア70台の人たちは、すでに「ラウンド前から勝負は始まっている」と考えているのです。
この記事では、上級者が実際にやっている「朝のルーティン」を5つ紹介します。
あなたのゴルフライフにぜひ取り入れて、次のラウンドで結果を出してみてください。
1. 起床後すぐに“白湯”を飲む理由
多くのアスリートが取り入れている習慣ですが、ゴルファーにも広がっているのが「朝一番の白湯」。
理由はとてもシンプルです。
- 胃腸をやさしく目覚めさせて消化を促す
- 身体を内側から温めて筋肉をほぐす
- 自律神経を整え、プレッシャーに強くなる
特に夏場でもエアコンで体が冷えていることが多いので、白湯はゴルファーにとって理にかなった朝ドリンクです。
実際に、プロゴルファーの間でも「白湯を飲んでからストレッチする」といったルーティンが定番になりつつあります。
2. 朝ストレッチは「腰」ではなく「肩甲骨」
ゴルファーが朝にストレッチをするのは当然ですが、注目すべきは「どこをほぐすか」です。
よく「腰を柔らかくしないと」と思いがちですが、実はプロが注目しているのは“肩甲骨”。
なぜなら、肩甲骨の可動域が広がると、以下のような恩恵があるからです。
- テークバックがスムーズになる
- インパクト時にクラブフェースをコントロールしやすくなる
- フォロースルーが大きく取れるようになり、飛距離アップにつながる
おすすめの動きは「肩甲骨ぐるぐるストレッチ」。左右それぞれ30秒ずつ回すだけで、可動域がグッと変わります。
3. 朝ごはんは「糖質」と「タンパク質」のバランス重視
朝食抜きでラウンドに来る方、結構多いです。特に夏場は「食欲ないし、いいか」と思ってしまいがちですが、それはかなりのハンデ。
プロの世界では、朝食も戦略の一部と考えられています。
ベストなのは以下のような組み合わせ:
- おにぎり(糖質)+ゆで卵(タンパク質)
- トースト(糖質)+プロテインドリンク(タンパク質)
- バナナ+無糖ヨーグルト+ナッツ(バランス型)
ゴルフは意外と「脳」が疲れるスポーツです。ハーフを過ぎたころに集中力が切れる原因のひとつは、朝の栄養不足。
ベストスコアを狙いたい日は、朝食も“仕込み”の一部として捉えましょう。
4. ゴルフ場までの“移動中”にやるべきこと
多くのゴルファーが見逃しているのが、ゴルフ場までの移動時間の使い方。
スマホでSNSを見たり、音楽を流したりしているだけではもったいない!
実は、上級者ほど「移動中に自分のプレーをイメージ」しています。
これはいわゆる**“イメージトレーニング”**。プロゴルファーの間では「脳で先に成功体験をしておく」ことが常識になっています。
やり方は簡単:
- 自分が得意なホールのティーショットをイメージ
- パー3でピンに寄せるイメージを強く持つ
- バンカーからナイスアウトする自分を頭で描く
この“成功のビジョン”が、実際のプレーでも無意識に体を動かしてくれるのです。
5. ラウンド前に「練習グリーン」を活用するコツ
練習場での打ち込みはしても、練習グリーンをスルーしてしまう人、意外と多いですよね。
でも、プロは**「グリーンでしか掴めない情報」**があることを知っています。
やるべきことは3つ:
- 距離感の確認:10m→5m→2mと打っていくことで、その日のグリーンの重さ(速さ)をつかむ
- 芝目のチェック:下り・上りの違い、順目・逆目の転がり方を観察する
- 自分のストロークのクセ確認:最初の3球で方向ズレがある場合は、アドレスを微調整
ここで10分過ごすかどうかで、パット数は2〜3打変わってくるといっても過言ではありません。
むしろ「練習場より練習グリーンの方が大事」とさえ言えるでしょう。
まとめ:ゴルフは“ラウンド前から”始まっている
今回紹介した「朝のルーティン」は、どれも派手ではありません。
でも、地味だからこそライバルと差がつくのです。
プロや上級者が実践しているということは、それだけで信頼性があるということ。
次のラウンド、早起きして“白湯”を飲むことから始めてみませんか?
きっとあなたのスコアカードが、これまでと少しだけ違う色に染まるはずです。