「PINGのアイアンにある、黒や青の点は何を表しているの?」
「身長から調べた色を選べば、自分に合うクラブになる?」
PINGのアイアンを検討するとき、カラーコードの見方で迷う方もいるのではないでしょうか。色の意味が分かっても、今使っているクラブを替えるべきかまでは判断しにくいものです。
最初に押さえておきたいのは、カラーコードはライ角の仕様を示す目印であり、自分に合うかどうかを色だけで判断するものではないということです。PINGのフィッティングでも、体格に加えてスイングや実際の弾道を確認し、仕様を検討しています。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
この記事では、PINGカラーコードの基本と、ライ角を選ぶときに確認したいポイントを解説します。
PINGカラーコードとは?アイアンのライ角を色で表す仕組み
ライ角は「地面とシャフトがつくる角度」
ライ角とは、クラブのソール、つまりヘッドの底面を水平にした状態で、地面とシャフトの中心線がつくる角度です。基準より角度が大きい設定を「アップライト」、小さい設定を「フラット」と呼びます。PINGのアイアンでは、このライ角の違いをカラーコードで表しています。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
色はクラブの性能の優劣や、プレーヤーの上達度を表すものではありません。「初心者だからこの色」「上級者だから別の色」という選び方ではなく、自分の体格や打ち方との相性を確認するために使います。
カラーコード一覧|ブラックを基準に読み取る
現在の10色のカラーコードは、次のように整理できます。数値は、基準となるライ角からの差を示しています。
| カラーコード | 基準ライ角からの違い |
|---|---|
| マルーン | 5°アップライト |
| シルバー | 4°アップライト |
| ホワイト | 3°アップライト |
| グリーン | 2°アップライト |
| ブルー | 1°アップライト |
| ブラック | 標準 |
| レッド | 1°フラット |
| オレンジ | 2°フラット |
| ブラウン | 3°フラット |
| ゴールド | 4°フラット |
ここでいう「標準」は、PINGの基準となる仕様です。ブラックなら自分にも合う、という意味ではありません。 また、同じブラックでも番手によって実際のライ角は異なるため、色と角度を確認するときは、そのモデルのスペック表もあわせて見ましょう。(PING)
なお、PINGにはグリップの太さを選ぶための「グリップカラーコード」もあります。アイアンヘッドのライ角を表す色とは別の情報なので、混同しないようにしてください。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
PINGカラーコード表の見方|身長だけで決めない
身長と「手首から床までの長さ」を確認する
カラーコード表では、主に身長と手首から床までの長さを使います。ここで測るのは、指先から床までではなく、手首から床までの長さです。公式の測定図では、立った状態で腕を自然に下ろし、測定しています。
同じ身長でも腕の長さには個人差があるため、身長だけを見て色を決めるのは避けたいところです。自分で測定した数値に迷いがある場合は、フィッティング時に確認してもらいましょう。
表の交点と、推奨されるクラブ長をあわせて読む
表では、横軸の身長と縦軸の手首から床までの長さをたどり、重なる位置を目安にカラーコードを確認します。あわせて、表に示されたクラブ長の推奨も確認します。センチとインチの表示を取り違えないことも大切です。
色の境界付近や表の推奨帯から外れる場合は、交点の色だけで結論を出さず、表の注記やフィッターの判断を確認してください。
この段階で分かるのは、あくまで試打を始めるための候補です。PINGもカラーコード表を、クラブ長とライ角の初期推奨を得るためのツールとして位置づけています。(PING)
ライ角を色だけで決めないほうがよい3つの理由
1.構えたときの見た目だけでは、実際の当たり方を判断できない
ライ角を考えるときは、構えた状態だけでなく、ボールに当たる瞬間のクラブの状態も確認したいところです。
PINGのフィッティングでは、身体測定の後に実際にスイングし、ソールがどのように接地しているかを調べます。そのうえで、希望する弾道に沿ってライ角を検討しています。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
したがって、「構えたときにヘッドの先が少し浮いて見える」といった見た目だけで、すぐに合わないと決める必要はありません。レッスンの視点でも、構えと実打の両方を見ながら整理することをおすすめします。
2.右や左へのミスは、ライ角だけが原因とは限らない
右打ちの場合、ほかの条件が同じなら、アップライト側の設定は左方向、フラット側の設定は右方向への打ち出しに影響する傾向があります。ただし、実際にはプレーヤーがクラブに合わせて振り方を変えることもあり、ミスの方向とライ角の関係は単純ではありません。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
また、ボールが飛び出す方向には、インパクト時のフェース、つまりボールを打つ面の向きが大きく関係します。右に飛んだという結果だけでは、ライ角が原因なのか、フェースの向きなど別の要因なのかを切り分けられません。(Trackman)
そのため、「右に飛ぶからアップライトにする」「左に飛ぶからフラットにする」と、結果だけで調整を決めるのは避けましょう。
確認方法の一例として、まず「最初から右に出るのか」「飛び出した後に右へ曲がるのか」を分けて観察し、その情報をコーチやフィッターに伝えるとよいでしょう。
3.クラブの長さやシャフトとの組み合わせも関係する
カラーコードが同じでも、クラブの長さやシャフトが違えば、打ちやすさまで同じとは限りません。PINGのフィッティングでも、ライ角だけでなく、クラブ長、シャフト、グリップなどを個別に確認しています。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
例えば、ライ角の違うクラブを比べる際に、長さや重さも大きく変わっていたら、何が打球の変化につながったのか分かりにくくなります。
比較するときは、フィッターと相談しながら、できる範囲で条件をそろえる方法が考えられます。「色を変えたらよかった」で終わらせず、何を変え、どのような違いが出たのかを確認することが大切です。
自分に合うライ角を探すときの確認方法
まずは今のクラブと、普段の困りごとを整理する
新しいカラーコードを選ぶ前に、現在のクラブを基準にしてみましょう。
相談前の準備としては、次の3点を整理する方法がおすすめです。
- 使用しているモデル、番手、カラーコード
- 左右どちらへのミスが気になるか、特定の番手だけで起こるか
- 構えやすさ、振りやすさ、当たり方について感じていること
仕様が分からない項目は、推測して埋める必要はありません。クラブを持参できるか事前に確認し、現物を見てもらいましょう。PINGでも、現在使用しているクラブや悩み、希望する結果の確認をフィッティングの工程に含めています。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
試打では、よかった1球よりも全体の傾向を見る
試打の見方の一例は、最もよかった1球だけではなく、複数球のまとまりを比べることです。
狙った方向への打ち出し、左右の散らばり、当たり方、無理なく振れる感覚を確認してみてください。別のカラーコードを試すときも、色に合わせようとして構えや振り方を大きく変えるより、普段の打ち方で比較することをおすすめします。
初心者の方も、毎回同じショットを打てるようになるまで相談を待つ必要はありません。PINGは初心者もフィッティングの対象としています。現段階の体格や打ち方を確認し、その後の変化に応じて見直す考え方でよいでしょう。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
ソールを地面に合わせるために、手元の高さや姿勢を無理に変える練習は避けてください。 違和感や痛みがある場合は練習を続けず、コーチに相談しましょう。
中古のPINGアイアンとライ角調整で注意したいこと
古いカラーコードを現行表にそのまま当てはめない
中古のPINGアイアンでは、使用されていたカラーコード体系にも注意が必要です。旧チャートにはイエローやパープルがあり、同じ色でも現行の表とは角度の対応が異なるものがあります。
購入時は、色だけでなく、モデルや年代、クラブ長、分かる範囲の調整履歴を確認しましょう。
履歴が不明なクラブについては、表示されている色から現在の実測ライ角まで断定せず、販売店やメーカーに確認する方法が現実的です。
調整できる範囲は、クラブごとに確認する
PINGのアイアンは角度調整に対応していますが、ヘッド素材、製造時期、過去の調整履歴などによって、調整できない場合があります。調整可能な範囲も、現物を確認したうえで個別に判断されます。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
そのため、「購入後に好きな色へ変更すればよい」と考えて選ぶのは避けたいところです。
自分でクラブを曲げるなどの加工は行わず、購入店やPINGの修理窓口へ相談してください。 PING以外で加工された製品は、メーカーでの修理を受け付けていない点にも注意が必要です。(【公式】PING Golf Japan|PING公式サイト)
まとめ|色は入口、判断は自分の打球を見てから
PINGカラーコードを活用するときは、色の意味を知り、体格から候補を絞り、実打で確かめるという順番で考えると整理しやすくなります。カラーコード表の結果だけでなく、実際の当たり方や希望する弾道まで確認するのが、PINGのフィッティングの考え方です。(PING)
クラブの仕様に疑問があるなら、PING認定フィッターや取扱店への相談が選択肢になります。一方、「クラブの問題なのか、打ち方の課題なのか整理したい」という場合は、ゴルフレッスンスタジオでスイングを確認する方法もあります。
GOLFGUTS(ゴルフガッツ)の「スイングdock」では、カウンセリングとスイングの撮影・分析を通して現状を確認し、体験レッスンにつなげています。(GOLF GUTS)
色を選び直したり、フォームを大きく変えたりする前に、まずは今のクラブでどのような打球が出ているのかを整理するところから始めてみてください。

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