1. はじめに
北海道で「一度はプレーしてみたいコースは?」と聞かれれば、多くのゴルファーが名前を挙げるのが 恵庭カントリー倶楽部。
新千歳空港からわずか30分、札幌からも1時間前後という好立地ながら、コースに一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界。白樺林や恵庭岳を望む絶景に包まれ、プロトーナメントも数多く開催されてきた格式高い舞台が広がります。
「北海道らしさ」と「トーナメントコースの緊張感」を同時に味わえる場所、それが恵庭カントリー倶楽部です。

2. 基本情報と歴史
- 所在地:北海道恵庭市盤尻53-2
- 開場:1991年
- ホール数:27ホール(阿寒・摩周・支笏 各9ホール)
- 設計者:富澤廣親(数々の名門コースを手掛けた名匠)
- トーナメント実績:日本プロゴルフ選手権(2009年、2023年)、日本女子プロ選手権(2013年)、日本シニアオープンなど
つまり、ここは 「プロの真剣勝負の舞台」=「一般ゴルファーも同じ緊張感を味わえる場所」 なのです。

3. コースの魅力と特徴
3-1 林間の静寂と広がり
フェアウェイはゆったりと広いものの、両サイドには北海道特有の白樺林が並び、ただ広いだけでは終わらない戦略性があります。
「見た目は優しい、実際はシビア」——これが恵庭の真骨頂。
3-2 グリーンの造形美
ベント芝のグリーンは大きく、アンジュレーションも巧妙。2パットで収めるにはラインの読みと距離感が必須で、“パット巧者こそ楽しめるグリーン” といえます。
3-3 名物ホール
- 摩周コース 7番(Par3):池に囲まれた浮島ティー。プレイヤーを心理的に追い込む演出は圧巻で、緊張と美しさが融合した名物ホール。
- 阿寒コース 6番(Par4):フェアウェイから見上げると、雄大な恵庭岳が背景に広がる絶景ホール。写真を撮らずにはいられません。
- 支笏コース 9番(Par4):最終ホールらしく、クラブハウスを正面にしたドラマチックなフィニッシュ。トーナメントでも勝敗を左右した名場面を演出してきました。

4. トーナメントの舞台としての実力
恵庭CCは「難しい」だけではなく「見て美しい」コースであることが、プロツアーで高く評価されています。
2009年の日本プロでは池田勇太が初優勝、2023年の同大会では平田憲聖が頂点に立つなど、若きスターが羽ばたく舞台にもなっています。
プロが攻めあぐねるホールに挑み、同じフェアウェイを歩ける…これこそがゴルファーにとって最高の贅沢です。

5. クラブハウスとおもてなし
クラブハウスはまるで邸宅のような佇まい。吹き抜けのラウンジや大浴場、コンペルームも完備されており、ラウンド前後の時間も豊かに過ごせます。
レストランでは、北海道産の食材をふんだんに使った料理が並びます。特にゴルファーに人気なのが「恵庭特製カレー」と「新鮮な海鮮丼」。18ホールの後に味わうその一皿は、まさに至福の時間です。
6. アクセスの良さ
- 新千歳空港から車で約30分
- 札幌から約45分〜1時間
北海道ゴルフ旅行では「移動のしやすさ」が重要ですが、恵庭CCは空港から近いため、到着日の午後ラウンドや、帰りの朝ラウンドも可能。旅行のスケジュールに組み込みやすい点も高評価です。

7. ゴルファー目線の攻略アドバイス
- ティーショットは「広さに甘えず、落とし所を決めて打つ」こと。
- グリーンは奥から速いため、常に手前から攻める意識がスコアメイクの鍵。
- 名物の浮島ティー(摩周7番)は、見た目に惑わされず普段通りのスイングを。
8. 北海道ゴルフ旅行との組み合わせ
恵庭CCの周辺には「桂ゴルフ倶楽部」「ニドムクラシック」「北海道クラシック」など、名門コースが集中しています。
2泊3日のプランなら、
- 1日目:北海道クラシック
- 2日目:恵庭CC
- 3日目:桂GC
と回ると「北海道ゴルフ旅の三大名門制覇」も夢ではありません。

9. まとめ
恵庭カントリー倶楽部は、
- プロトーナメント舞台の格式
- 北海道の雄大な自然美
- 戦略性と景観を兼ね備えた27ホール
- 空港から至近のアクセス
これらすべてを備えた、北海道を代表する名門コースです。
一度ラウンドすれば、「またプレーしたい」と思わせる特別な時間が待っています!