ゴルフスイングの基本の一つである「バックスイング」。正しいバックスイングの軌道と肩の回転は、安定したショットのために欠かせない要素です。ここでは、バックスイングの軌道を作るためのポイントと、理想的な肩の回転量について解説します。

1. バックスイングの軌道の作り方

1-1. 初めのセットアップを整える

• バックスイングを始める前に、構えが安定していることが重要です。ボールに対して、足の幅は肩幅程度に広げ、膝は軽く曲げ、リラックスした状態を保ちます。

1-2. テイクバックの軌道を意識

• バックスイングではクラブが「インサイドに引き過ぎない」「アウトサイドに流れ過ぎない」ように、一直線の軌道を意識しましょう。特に、クラブがアドレス位置から地面と平行になる瞬間（ハーフウェイバック）のとき、クラブヘッドが目標線の外側ではなく少し内側に位置するのが理想です。

1-3. 腕と肩の動きを連動させる

• 腕だけでクラブを持ち上げず、肩の回転と連動させることでスムーズな軌道を作ります。テイクバック初期段階では、手元があまり上がらないように意識し、肩の回転で体幹から始める感覚を持つと良いでしょう。

2. テイクバック時の肩の回転量

2-1. 理想的な肩の回転量

• テイクバックの肩の回転量は、約90度を目安にします。トップの位置で背中がターゲット方向を向くように回転させることがポイントです。これにより、バックスイングの「捻転差」が生まれ、下半身を安定させながら上半身を回すことで、パワーを蓄えることができます。

2-2. 捻転差を意識

• 腰の回転量は肩よりも小さく、約45度程度が理想とされています。肩が90度回転するのに対して、腰の回転を抑えることで「捻転差」が生まれ、スイングの力を効率よく生み出します。この捻転差がしっかり取れていると、スムーズな切り返しとインパクトが可能になります。

2-3. 自然な肩の動きを意識

• 肩を無理に回そうとするのではなく、体の軸を中心に回転させることを意識しましょう。腕だけで引っ張ろうとするとスイングが乱れるため、体幹の回転を意識して、自然に肩が回る感覚を養うことが大切です。

3. バックスイングでよくあるミスとその解消法

3-1. クラブがインサイドに入りすぎる

• クラブが体に近づきすぎてしまうと、軌道が乱れ、ダフリやトップの原因になります。テイクバックでは、クラブヘッドが体の外側に位置するように、軽く意識してみましょう。

3-2. 肩の回転不足

• 肩が十分に回転しないとスイングの力が発揮できません。肩が90度回っているか確認するために、背中がターゲット方向を向くイメージを持つと良いでしょう。練習場では、背中のターゲット方向を確認するために鏡などでチェックするのも効果的です。

4. バックスイングとテイクバックのチェックポイント

1. クラブの軌道を確認し、インサイドに引きすぎず、適切な軌道でテイクバックする。

2. 肩の回転を約90度意識し、ターゲット方向に背中が向くようにする。

3. 体の軸を意識し、スムーズで無理のない回転を保つ。

バックスイングの軌道と肩の回転量を意識することで、スイングが安定し、パワーを効率的にボールに伝えられるようになります。最初は難しいかもしれませんが、繰り返し練習することで自然なスイング軌道と回転を体に覚えさせましょう。

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