アンプレヤブルの3つの救済|1罰打とドロップ範囲の決め方

「ボールが木の根元に入って打てない」
「深い茂みに入ったけれど、無理に打ったほうがいい?」
「アンプレヤブルにすると、どこにドロップできるの?」

ラウンド中、このような場面で判断に迷った経験がある方は多いのではないでしょうか。

アンプレヤブルは、難しい場所に止まったボールを無理に打つのではなく、罰打を加えて別の場所からプレーを続けるためのルールです。

基本となる救済方法は3つあり、いずれも通常は1罰打です。

ただし、「好きな場所にドロップしてよい」というルールではありません。

今回は、ゴルフ初心者〜中級者の方に向けて、アンプレヤブルの基本と3つの救済方法、ドロップ範囲の考え方をわかりやすく整理します。

※本記事は2026年9月時点で確認できるR&Aゴルフ規則・規則19を基準に解説しています。


アンプレヤブルとは?

アンプレヤブルとは、簡単にいえば、

「この場所からそのままプレーするのは難しい」とプレーヤー自身が判断し、罰ありの救済を受けること

です。

たとえば、

  • 木の根元にボールが止まった
  • 深いブッシュの中に入った
  • 木の枝がスイングの邪魔になる
  • 急斜面などで安全に構えにくい

といった場面がよくある例です。

重要なのは、アンプレヤブルかどうかを決めるのはプレーヤー本人という点です。

「本当に打てない状態」でなければ宣言できないわけではありません。

そのまま打つことが可能に見えても、プレーヤーがアンプレヤブルとして扱い、規則に従って救済を受けることができます。

ペナルティーエリアではアンプレヤブルにできない

ここは初心者の方が特に間違えやすいポイントです。

赤杭・黄杭で示されたペナルティーエリア内のボールについては、アンプレヤブルの規則19による救済は使えません。

その場合は、ペナルティーエリアの救済を定めた規則17に従います。


アンプレヤブルの救済は基本的に3種類

ジェネラルエリアやパッティンググリーンでアンプレヤブルの救済を受ける場合、基本となる選択肢は次の3つです。

  1. ストロークと距離の救済
  2. 後方線上の救済
  3. ラテラル救済

いずれを選んでも、基本的には1罰打を加えます。

それぞれを詳しく見ていきましょう。


① ストロークと距離の救済|前に打った場所へ戻る

1つ目は、直前のショットを打った場所に戻ってプレーする方法です。

これを「ストロークと距離の救済」と呼びます。

たとえば、

ティーショット
↓
木の根元にボールが止まる
↓
アンプレヤブルを選択
↓
1罰打を加えて、直前に打った場所からプレーする

という考え方です。

R&Aの規則でも、直前のストロークを行った場所から元の球または別の球をプレーできると定められています。

こんな場面で考えやすい選択肢

たとえば、

  • ボールの周囲にドロップできる場所がほとんどない
  • 横に出しても状況が改善しそうにない
  • 後方へ下がるスペースも少ない

といった場面では、前の場所へ戻る方法を検討することがあります。

ただし、前の組との間隔やプレー時間、安全面なども確認して判断することが大切です。


② 後方線上の救済|ホールとボールを結んだ線の後方へ

2つ目は後方線上の救済です。

考え方としては、

ホール → 元のボールがあった場所 → その後方

という一直線の関係を作ります。

その線上で元のボールより後方へ下がり、規則に従ってドロップします。

後方へ下がれる距離そのものには制限がありません。

ドロップした場所を中心に救済エリアが決まる

現行規則では、後方線上に球をドロップし、ドロップした球が最初に地面へ触れた線上の地点から、どの方向にも1クラブレングスが救済エリアとなります。

ただし、

  • 元のボールよりホールに近づかない
  • 規則で定められた救済エリア内に球が止まる

といった条件を守る必要があります。

よくある勘違い

「ボールから真後ろへ下がればよい」と覚えている方もいますが、正確には違います。

基準になるのは、

ホールと元のボールの位置を結んだ線

です。

自分が打ちたい方向を基準に後ろへ下がるわけではありません。


③ ラテラル救済|元のボールから2クラブレングス以内

3つ目はラテラル救済です。

元のボールがあった場所を基点として、

2クラブレングス以内で、ホールに近づかない範囲

にドロップします。

たとえば木の根元にボールが止まった場合、横へ2クラブレングス以内動くことでスイングスペースを確保できることがあります。

「2クラブレングス動かせる」とは限らない

ここも注意したいところです。

2クラブレングスは、

ボールを必ず2クラブ分移動できるという意味ではありません。

ホールに近づかないという条件があるため、ボールの位置や地形によって実際に使える救済エリアの形は変わります。

また、救済を受けた結果、必ず打ちやすい場所になるとは限りません。

R&Aの規則解釈でも、アンプレヤブルの救済後に球がプレーできる状態になることが保証されているわけではないことが示されています。


3つの救済を簡単に整理すると

救済方法基本的な考え方罰打
ストロークと距離直前にプレーした場所へ戻る1罰打
後方線上ホールと元の球を結ぶ線の後方へ下がる1罰打
ラテラル元の球から2クラブレングス以内・ホールに近づかない1罰打

大切なのは、

「どれが一番近くにドロップできるか」だけで判断しないこと

です。

次のショットが打ちやすいか、木や傾斜が残らないか、安全にスイングできるかまで確認して選ぶ考え方が重要です。


アンプレヤブルでは「1罰打=1打足す」と覚える

たとえば2打目を打ったボールが木の根元へ入り、アンプレヤブルを選択したとします。

  • 1打目
  • 2打目
  • アンプレヤブルによる1罰打

となるため、救済後に打つ次のショットは4打目です。

初心者の方には、

「アンプレヤブルしたら次が何打目かわからなくなった」

というケースもあります。

ラウンド中は、

実際に打ったストローク数+罰打

で整理すると数えやすくなります。


バンカー内のアンプレヤブルは少し違う

バンカー内でアンプレヤブルにする場合も、1罰打で基本の3つの救済方法を選択できます。

ただし、後方線上の救済とラテラル救済を1罰打で使う場合、ボールはバンカー内にドロップし、バンカー内に止まる必要があります。

一方で、追加の選択肢として、

合計2罰打で、バンカーの外へ後方線上の救済を受ける

こともできます。

つまり、

「アンプレヤブルなら1罰打で必ずバンカーの外へ出せる」

という理解は正確ではありません。

バンカーでの整理

  • ストロークと距離:1罰打
  • バンカー内で後方線上:1罰打
  • バンカー内でラテラル:1罰打
  • バンカー外へ後方線上:合計2罰打

という違いがあります。


アンプレヤブルでよくある3つの勘違い

①「打てない場所だけ」がアンプレヤブルではない

アンプレヤブルにするかどうかはプレーヤー本人が決めます。

無理をすれば打てそうな場所でも、リスクを考えて救済を選択することはできます。


② 好きな場所へ2クラブレングス動かせるわけではない

ラテラル救済は、

元のボールを基点に2クラブレングス以内、かつホールに近づかない

という条件があります。

自分に都合のよい場所を自由に選べるわけではありません。


③ ペナルティーエリアでは使えない

赤杭・黄杭のペナルティーエリアにあるボールは、規則19のアンプレヤブルではなく、規則17のペナルティーエリア救済を確認します。

ここは実際のラウンドでも混同しやすいため、覚えておきたいポイントです。


30秒で確認|アンプレヤブル判断チェック

ラウンド中に迷ったら、次の順番で整理してみましょう。

□ ボールはペナルティーエリア内ではないか
□ そのまま安全に打てる状況か
□ 前の場所へ戻る選択肢は現実的か
□ 後方線上に下がると状況が改善するか
□ 2クラブレングス以内に打ちやすい場所があるか
□ ドロップ後も木や傾斜などが邪魔にならないか
□ バンカーの場合、必要な救済方法と罰打数を確認したか

このように順番に確認すると、判断を整理しやすくなります。


無理に打つことだけが正解ではない

木の根元や深いブッシュなどから、無理にクラブを振ろうとするケースもあります。

しかし、木の根や石、硬い地面などが近くにある場合、クラブを傷めたり、手首や腕などに負担がかかったりする可能性があります。

安全にスイングできない可能性がある場合は、無理に打たず、アンプレヤブルを含めた救済を検討してください。

ルール上打てることと、安全に打てることは別の問題です。


まとめ|アンプレヤブルは「3つの選択肢」を整理して考える

アンプレヤブルでは、基本的に1罰打で次の3つの救済方法があります。

① 直前の場所へ戻る「ストロークと距離」
② ホールとボールを結んだ線の後方へ下がる「後方線上」
③ 元のボールから2クラブレングス以内の「ラテラル」

大切なのは、ルールだけを暗記するのではなく、

「どこから次のショットを打つとプレーを続けやすいか」

まで考えて選ぶことです。

また、ペナルティーエリアではアンプレヤブルを使えず、バンカーでは救済方法によって条件や罰打数が変わります。

実際のコースでは地形やボールの位置によって判断が難しい場面もあります。

GOLFGUTSでは、スイングだけでなく、実際のラウンドを想定した考え方や状況判断についても、一人ひとりのレベルに合わせて整理していきます。

「練習場では打てるのに、コースになると判断に迷う」
「ルールやコースマネジメントも含めてゴルフを覚えたい」

という方は、まずは現在のスイングや課題を確認するところから始めてみてください。

完全個室・マンツーマンのGOLFGUTSで、まずはスイング診断から。

恵比寿ガーデンプレイスに繋がるスカイウォーク口から徒歩1分の好立地にあるインドアゴルフスクール。

上級者から初心者まで安心してゴルフを始められる知識と環境が整ったゴルフスクールです。

完全個室マンツーマンレッスンで、あなたに合ったレッスンプランをご提案いたします。

落ち着いた空間の中で、最先端の映像解析器と高性能弾道測定器を使用して最短で上達させましょう!

▼まずは初回のスイングドック(60分)から!ご予約はスタジオにお問い合わせください▼


GOLF GUTS【ゴルフ ガッツ】

〒150-0022東京都渋谷区恵比寿南1-24-2

EBISU FORT B2F

TEL.03-6452-2349 / FAX.03-6452-2359
http://golf-guts.co.jp


こちらもオススメ

【ゴルフ YouTube 信じすぎ|チェック付き】フォームより先に整えるもの|情報を減らして原因を1枚で整理→体験レッスンで答え合わせ

「YouTubeでゴルフ動画をたくさん見ているのに、なかなか上達しない」 「昨日見た動画と今日...more

竹原 佳吾とは?ゴルフで活躍する注目選手を徹底解説

竹原 佳吾(たけはら けいご)を初めて調べるとき、「どんな人物?」「学生?プロ?」「成績や...more

ゴルフ場に出てくる動物シリーズ③「フェアウェイを駆ける小さな住人⁉ リス編」

ゴルフ場は、ただのスポーツの舞台ではなく、さまざまな動物たちが暮らす 「自然の楽園」 でも...more

インドアゴルフで練習!天候を気にせず上達できる方法

1. インドアゴルフのメリットとは? インドアゴルフにはいくつかのメリットがあります。まず...more

Adidas Golf:トレンドを取り入れた革新デザイン

はじめに ゴルフは長い歴史を持つスポーツであり、そのプレースタイルや装備も時代と共に進...more

コーリー・コナーズ:カナダの誇り、安定した実力派

はじめに カナダのゴルフ界において、コーリー・コナーズは確固たる存在感を放っています。...more