直す順番を間違えてない?|伸びない原因を分解して“遠回りを減らす”ルートを提案
「練習しているのにスコアが変わらない」
「動画を見て直しているつもりなのに、ミスが減らない」
「頑張っているのに、なぜか上達している感じがしない」
レッスン現場でも、この悩みはとても多いです。しかも、真面目な人ほどハマりやすい。
それは、あなたの努力が足りないという話ではなく、“伸びない原因がどこにあるか”と“直す順番”が噛み合っていない可能性があるからです。
この記事では、ゴルフコーチとしての現場感をベースに、特定の流派に偏らず、初心者〜中級者が誤解しにくい形で、
「ゴルフ練習が伸びない原因」を分解 → スイング分析で絞り込み → 直す順番の考え方を整理します。
※注意:ここで紹介する内容は「よくある傾向」「考え方の一例」です。体格・柔軟性・既往歴・経験値・練習環境で最適解は変わります。痛みや違和感がある場合は無理をせず、必要に応じて医療機関や専門家に相談してください。
ゴルフ練習が伸びない人に共通しやすい“つまずき”
まず前提として、上達は「練習量」だけで一直線に伸びるとは限りません。
特に初心者〜中級者は、伸び悩みの原因が一つではなく、複数が絡むことがよくあります。
たとえば、
- 当たりは良くなったのに、方向が安定しない
- 方向は合うのに、ラウンドだと再現できない
- 動画では良さそうなのに、球筋がバラバラ
- いろいろ試しすぎて、基準がなくなる
こういう時は、精神論ではなく、原因を分解して“どこから直すべきか”を整理するのが近道になりやすいです(※即効性を保証する意味ではありません)。
努力が報われにくい3つの理由(よくある傾向)
1)「課題」が毎回変わってしまう
練習場で球が曲がるたびに、YouTubeやSNSの別のアドバイスへ…
これを繰り返すと、体は“何を基準に動けばいいか”を失いやすくなります。
ゴルフは、同じ動きを何度も再現するスポーツです。
課題が入れ替わり続けると、再現性が育ちにくいのはよくあるパターンです。
2)「結果」だけ見て、原因の情報が足りない
右に出た、トップした、ダフった。
これ自体は“結果”で、原因は別にあります。
原因を特定するには、最低でも
- どんな球筋だったか(出球・曲がり方の傾向)
- どこに当たったか(芯寄りか、先・手前寄りか)
- どのクラブで起きたか(特定クラブだけか、全部か)
- 何を意識した時に起きるか
といった情報のセットが必要です。
3)「直す順番」が逆になっている
たとえば、
当たりが不安定なのに“飛距離アップ”の動きを先に足す、
方向がバラつくのに“見た目の形”を先に整えすぎる、など。
順番が合わないと、練習の手応えが出にくく、努力が報われにくく感じやすいです。
伸びない原因を「分解」して考える(チェックしやすい6分類)
ここからは、現場でよく使う“分解の仕方”です。
当てはまるものがあるか、ざっくり確認してみてください。
① 課題設定が広すぎる(または曖昧)
- 今日は「スライス」、次は「飛距離」、次は「トップ」…とテーマが多い
- “良い球”の定義が自分の中で曖昧
- 何が良くなったら合格か決めていない
→ この場合、練習の成果が積み上がりにくい傾向があります。
② インパクトの情報不足(当たり所・フェース向きの把握不足)
- 同じ意識でも、たまに別のミスが混ざる
- どこに当たったか覚えていない/確認していない
- 球筋の説明が「なんか右」「なんか低い」になりがち
→ “原因の手がかり”が少ないと、改善も手探りになりやすいです。
③ 土台(構え・狙い・クラブ選択)が毎回ブレる
- アドレスの向きが日によって違う
- 番手選びが感覚だけで決まっている
- ボール位置やスタンスの基準がない
→ スイング以前の要素が揺れると、いくら振り方を直しても安定しにくいことがあります。
④ 練習場とラウンドのギャップが大きい
- 練習場はマット、ラウンドは芝
- 練習は同じ状況、ラウンドは傾斜・風・プレッシャー
- いつも同じテンポで打てない
→ これは能力というより「環境差」で起こることが多いです。
⑤ 体のコンディション・可動域・疲労(個人差が大きい)
- 疲れてくるとミスが増える
- 体が硬い日は球が荒れる
- 痛みはないが違和感がある
→ ここは個人差が大きく、無理な矯正はケガにつながる可能性があります。動きの改善は“できる範囲”で組むのが現実的です。
⑥ 道具の影響(合っていない可能性)
- いつも球が上がりにくい/逆に吹けやすい
- 特定のクラブだけ極端に苦手
- 同じスイング感でも結果が極端
→ スイングだけでなく、クラブの特性やセッティングも関係する場合があります(断定はできません)。
スイング分析で「原因を特定」する考え方
スイング分析というと、フォームの正解探しになりがちですが、現場ではむしろ
**“結果(球筋・当たり)と動きのつながりを確認する作業”**として使うことが多いです。
動画撮影のポイント(自己流でやる場合の注意つき)
- 正面と後方(いわゆる2方向)から撮る
- 毎回カメラ位置を大きく変えない(比較できなくなるため)
- 1球だけで判断せず、数球の傾向を見る
※注意:動画を見て「見た目」を急いで直そうとすると、力みや不自然な動きにつながることがあります。違和感や痛みが出るような修正は避けてください。
“見るべき観点”はフォームより先にここ
初心者〜中級者の伸び悩みは、フォームの細部よりも次の整理で改善の糸口が出やすいです。
- ミスの種類が一定か(毎回同じミスか、散らばるか)
- 出球の方向の傾向(最初から右/途中で曲がる等)
- 当たり所の傾向(薄い、手前、先、芯などの“だいたい”)
- テンポの変化(急ぐ日、ゆっくり過ぎる日があるか)
- 苦手クラブの共通点(長い番手だけ、短い番手だけ等)
この情報が揃うと、修正の優先順位が決めやすくなります。
直す順番を間違えないための「優先順位」
ここが一番大事です。
多くのレッスン現場で共通している考え方として、**“土台 → 当たり → 方向 → 距離”**の順で整えると、混乱が減りやすいです(※あくまで一例)。
Step1:まず“土台”を安定させる(構え・狙い・テンポ)
- だいたい同じ向きで構えられているか
- 毎回、狙いが曖昧になっていないか
- テンポが速くなりすぎていないか
ここが揺れると、スイング改造をしても成果が見えづらくなります。
Step2:次に“当たり”(打点・入射の安定)
当たりが安定しない状態で「曲がり」や「飛距離」に手を出すと、原因が増えやすいです。
まずは、
- トップやダフリが減る方向
- 芯に近い当たりの回数を増やす方向
を優先すると、結果が安定しやすい傾向があります。
Step3:その次に“方向”(左右のブレの縮小)
当たりが揃ってくると、方向の改善が“効きやすく”なります。
ここで初めて、スイングの動き(フェースの向き・クラブの通り道など)を丁寧に見ていくと、遠回りが減りやすいです。
Step4:最後に“距離”(飛距離・高さ・球筋の最適化)
飛距離アップは魅力的ですが、土台や当たりが不安定な段階で追うと、ミスが増えることもあります。
距離は「安定の上に積む」と考える方が、結果としてスコアにつながりやすいです。
自己練習で“遠回りを減らす”メニュー例(無理をしない範囲で)
ここでは、初心者〜中級者が混乱しにくい練習の組み立て方を紹介します。
※回数や配分は体力・練習時間で変わるため、目安として見てください。
1回の練習は「テーマ1つ」+「確認ポイント1つ」
例)テーマ:当たりを安定させたい
確認ポイント:力みを減らして同じテンポで振る
これだけでも練習の軸ができます。
記録するなら「結果」より“傾向”
- 今日はトップが多い/ダフリが多い
- 右に出やすい/左に出やすい
- 7番は安定、5番で荒れる
このくらいの記録で十分役に立ちます。
注意:違和感が出る“無理な反復”は避ける
「直そう」と思うほど反復が増えがちですが、違和感を我慢して続けるのはおすすめしません。
フォーム修正は、状況によっては負担が増えることがあります。体にサインが出たら止める勇気も大切です。
それでも伸びないと感じたら、レッスンで“原因の特定”を
自己分析はとても良い取り組みです。ただ、伸び悩みが長引くときは、
- 原因が複数絡んでいる
- 自分の感覚と実際の動きがズレている
- 直す順番が合っていない
といったケースが少なくありません。
レッスンの価値は、いきなり大改造することではなく、
スイング分析と球筋の情報から「いま優先する原因」を絞り、練習の軸を作ることにあります。
「何をやっても伸びない」と感じている時ほど、第三者の視点が整理に役立つことがあります。
まとめ|“努力が報われない”の正体は、原因と順番のズレかもしれない
- 伸び悩みは、努力不足ではなく“原因が混ざっている”ことが多い
- スイング分析は「正解の形探し」より「原因の絞り込み」に使う
- 直す順番は、土台 → 当たり → 方向 → 距離が混乱しにくい一例
- 無理な自己矯正は避け、違和感がある場合は専門家に相談
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